歯の天敵お菓子
限りある歯を虫歯から守るためにまっさきに考えられる予防法として挙げられるのは、子供には甘いお菓子を食べさせないことになります。 大人は食べてもいいのか、と聞かれれば大人だって好ましいことではありませんが、それでも歯磨きの習慣を身につけていて歯の大切さを痛感している人なら お菓子を食べた位では簡単に虫歯にはならないでしょう。 こんなにお菓子を食べたら虫歯になるかも、と思ったら自主的に歯磨きするでしょうし、歯科医院のお世話になる前に自ら対策をする知識を持っているので、 子供がお菓子を食べるのに比べたらかなり安心できるのではないでしょうか。 子供にお菓子を与えた場合、これおいしいねと食べたあとにそのままお昼寝をしたり遊びに出かけてしまったりと、親がしっかり歯磨きをさせないと 歯を磨くことを期待できないのが子供が虫歯になりやすい原因なのです。 まだ虫歯の恐ろしさも知りませんし、どうして虫歯になるのかも理解していないから仕方の無いことですので、親がお菓子の管理もしないと危険です。
完全防御は不可能
虫歯の危険から子供を遠ざけたいと親は考えますが、お菓子を一切食べないまま大人になることは残念ながらほぼ不可能でしょう。 自宅では3時のおやつにキュウリを与えたり、誕生日にはお赤飯とほおずきをあげてお菓子は一切与えない生活を送らせたとしても、 お盆やお正月にお婆ちゃんの家に遊びに行けば子供が喜びそうな甘いお菓子をホイホイ与えてしまうでしょう。 虫歯が心配だからお菓子はあげないでくださいね、と言ってもこっそりお菓子を食べさせてしまうでしょうし、また子供にとっても隠れて食べる禁断のお菓子の味は格別で 病み付きになってしまうことうけあいです。お婆ちゃんの家以外にも親戚の家でお菓子をもらう可能性もあれば、保育園や幼稚園、小学校で友達に貰って お菓子の味を知ることも考えられます。つまりお菓子から隔離することは不可能、お菓子との上手な付き合い方を早いうちに教育することが親の務めとなるのです。
菓子後の歯磨き
子供はお菓子が大好きですし、お菓子を食べさせることは仕方の無いことです。大人だけがお菓子を食べるのはずるいですし、せっかくですので一緒におやつを食べるのも 悪くはないと習慣にしてもいいかもしれません。ですが大人ならお菓子を食べたら誰にも注意されることなく進んで歯磨きをしますが、虫歯になったことの無い子供、 虫歯の原因がわかっていない子供はお菓子を食べてそのまま放置することの危険性を知りませんので、歯磨きをしないまま次のお遊びへと 楽しそうな行動へと移行してしまいます。お菓子を食べるのは良い、でもちゃんと歯磨きをしましょうね、としつけなければ、子供の歯は虫歯へとまっしぐらで 近い将来歯医者さんの中で泣き喚くことになります。言われなくてもおやつを食べた後には歯磨きをするよう、しっかりと虫歯の恐さと歯を磨くことの重要性を 教えてあげましょう。