歯磨きの習慣

本能的な恐怖

虫歯のメカニズムを知らない小さな子供は歯磨きの重要さも知りませんし、歯ブラシがなんの道具なのかも理解していません。 歯磨きを知らないので口の中に入れられる歯ブラシは正体不明の謎の異物でしかなく、例え相手が親だろうとも恐怖を感じてしまいます。 なんだかわからない硬くて先っぽがフサフサの棒を口に入れられるのですから、本能的に危険と感じ抵抗するのです。 もしも歯ブラシを口に入れるのではなく、頬やうなじを磨くように撫で付けるのなら子供だってそんなに暴れることはありませんし、素直に受け入れてくれます。 ですがデリケートな自分の口内にわけがわからないよそ者を安易に進入させるほと、意識を持った子供は無防備ではありません。 歯磨きが嫌なのではなく、未知の物を恐がっているのを理解しましょう。

口内の異物

子供が歯磨きを嫌がる理由はその行為ではなく、自分の口の中で掻き回される歯ブラシにあることは理解できたでしょうか。 理解出来たのならどうすれば歯磨きを恐がらない子供に育つか、これを読んでいる人の中にも妙案が浮かんだ方がいるかもしれません。 それはとても簡単なことで、恐くないと理解させるだけでいいのです。 口内にはめったに異物が入ってこないからこそ、いざ入ってきた時には怯えてしまうのですから、普段からたまに異物を口の中に入れてやればいいのです。 それは恐いことじゃないよ、というのが分かれば歯ブラシが進入してきても心を乱すことはないし、恐ろしさのあまりお漏らししてしまうこともなくなります。 食べ物以外も口の中に入ってくることはあるんだ、ということに慣れさせてしまえば歯ブラシ程度じゃ動じない頼もしいお子さんに育つでしょう。

異物に慣れさせる

ではどのように慣れさせるか、いつから慣れさせるについてですが、これは全国の母親が知りたがっているのではないでしょうか。 寒い地方では青森県の母親が、温かい地方では福岡県の母親が、普通くらいの気候の地域では愛知県の母親が切実にその答えを欲しています。 慣れさせる時期は早ければ早いほど抵抗なく受け入れてくれますので、1歳になる前から口内異物トレーニングを開始すればいいでしょう。 このタイミングが遅すぎると歯ブラシを入れるのを慣れさせるために何かを口の中に入れることでさえ、拒絶反応を示す子になってしまうことも考えられるからです。 慣れさせる方法は簡単な方法だと、お風呂で身体を洗ってあげる時などに赤ちゃんの口の中に指を入れて歯や歯茎を触れる癖を付ける、なんてのがあります。 そのことがごく自然なことに感じられるよう、口に中に指が入ってきても恐くないと身体で覚えてしまえば、その後の歯磨きもスムーズに受け入れてくれるでしょう。

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